文鳥専用フード比較

 当店で扱う4社6種類の文鳥専用の殻付き飼料を比較しました(味は文鳥によって好みが違うので比較不可能 ・・・)

パッケージ  価格・重量  配合の様子  セールスポイント  まとめ  補足( その他・ペレット)

  

*パッケージ

 すべてチャック付きのスタンドタイプで、使いやすい形状です。
 『エクセル5』と『ナチュラルラックス』は、劣化が少ないとされるアルミコーティング包装になっています。

 

価格・重量

  当店価格 表示内容量(実測値) 100g価格
近喜 サンハーベストブンチョウ 350円 500g 70円
NPF エクセル5 270円 450g 60円
NPF エクセル 390円 600g 約62円
黒瀬 maniaブンチョウ 760円 1L(722g) 約105円
P2 カスタムラックス 690円 0.83L(606g) 約114円
P2 ナチュラルラックス 980円 1L(684g) 約143円

  ※ 容積(L【リットル】やtなど)の単位表示のものは、同容量でも重量は一定とはならないので、あくまで参考数値となります。
  ※ maniaブンチョウは
累積10個購入で1個プレゼントとなりますので、実際は1割安価となります。

 NPFの『エクセル5』がもっともコストパフォーマンスに優れています。
 ただ、文鳥の食べる量は最大でも1羽1日8g程度なので
(青菜を含む)、1袋を使い切るのに2〜3ヶ月かかります。これを1日のコストとして計算すると、『ナチュラルラックス』でも11円程度ですから(980÷684×8=11.46)、少数飼育の場合は、大きな違いとまでは言えないかもしれません。

 

配合の様子

 「ライスバード」とも呼ばれる文鳥の好物と考えられているお米が配合されているものが多く、P2のカスタムとナチュラルは殻のついた籾(モミ)の形状で配合されている点が珍しいです。それぞれの拡大写真をご覧ください。

近喜
  『サンハーベストブンチョウ』

 カナリアシードが比較的に多めに配合され、その他オーソドックスなものが、バランスよく配合されているようです。

 青米(緑の○印)やムキオート麦の配合は少なめで、グリーンフード(紫の○印)が強化されていまます

【原材料】 ヒエ・アワ・赤アワ・キビ・赤キビ・青米・カナリアシード・グリーンフード・ムキオート麦

 

黒瀬ペットフード
  『maniaブンチョウ』

 赤いアワを豊富に配合しているため、他と比較して全体に赤く見えます。

 基本的なもの(ヒエ・アワ・カナリアシード)以外では青米が配合され、二ガーシード(緑の○印)やエゴマも少々配合されています。

 クロレラなどコーティングしたムキアワ(紫の○印)や薄いピンク色をした小さな顆粒の加工飼料(写真左上隅)、ボレー粉も少々配合され、もりだくさんの内容です。

【原材料】 ヒエ・赤アワ・カナリアシード・アワ・青米・エゴマ・二ガシード・ボレー粉・野菜顆粒・フルーツ顆粒・ビール酵母・オリゴ糖・クロレラ

※キビを含まない点が、珍しいです。

ピーツー・アンド・アソシエイツ
  『カスタムラックス』

 赤いキビを多めにを配合しているため、他と比較してよりつややかに見えます。

 基本的なもの(ヒエ・アワ・キビ・カナリアシード)以外では青米、籾【モミ】(緑の○印)、小麦(紫の○印)など大粒の穀物が配合されています。

【原材料】 青米・カナリーシード・アワ・赤アワ・ヒエ・赤ヒエ・キビ・赤キビ・モミ・小麦・大麦・大根の種

※「大根の種」は、小さいので発見しづらいようです。

ピーツー・アンド・アソシエイツ
  『ナチュラルラックス』

 同社の『カスタムラックス』と外見上の相違はないようです。

【原材料】 青米・カナリーシード・アワ・赤アワ・ヒエ・赤ヒエ・キビ・赤キビ・モミ・小麦・大麦・大根の種・ムキシード・アミノ酸 

※「ムキシード」とは、殻をむいたカナリアシードで、茶褐色で楕円の形状をしています(←写真でもいくつか確認できます)。

 

NPF
  『エクセル』

 白キビが多く配合されているようで、全体に白く見えます。

 平均的に配合されている印象で、特徴的なものとしては、野菜・果物の加工飼料(緑の○印)が挙げられます。

【原材料】 アワ・ヒエ・キビ・カナリアシード・青米・むきアワ(天然ハチミツ・オリゴ糖・カルシウム添加)・赤アワ・赤キビ・ボレー粉・リンゴ・小松菜

NPF
  『エクセル5』

 同社のエクセルと外見上は似ていますが、少しお米(青米)が多いようです。

 詳細に見ると、栄養成分が添加されたムキアワ(緑の○印)が配合されています。

【原材料】 キビ・ヒエ・アワ・青米・カナリアシード・赤キビ・むきアワ(天然ハチミツ・オリゴ糖・カルシウム添加)・ボレー粉

 

*セールスポイント
        商品の袋とメーカーホームページ(もしくはアンテナショップ)の宣伝文を参考に当店が再構成しています。

・近喜『サンハーベストブンチョウ』
 ブンチョウが好み、健康に育つよう栄養の良い青米を加えた、ブンチョウ専用に配合した皮付きエサ。

 ≪感想≫ 青米の配合は控えめで、バランスのとれた内容に思われます。

・黒瀬ペットフード『maniaブンチョウ』
  野菜・果物をサプリメントとしてブレンドした健康志向のプロショップ専用フード。保存料・着色料無添加の自然派志向フード。アミノ酸・クロレラ・ビタミン・ミネラルに加えオリゴ糖を配合し、腸内ビフィズス菌の増殖効果により腸内環境を整える。

 ≪感想≫ さらにオゾン洗浄でカビや雑菌を抑えているともあり、まさにありとあらゆる工夫をした自信の逸品といった感じです。

・ピーツー・アンド・アソシエイツ『カスタムラックス』
  新鮮な種子を自然なかたちに配合した総合栄養バードフード。小鳥の専門家が「これが最高のブレンド」と折り紙をつけた品質と配合。

 ≪感想≫ 製品化する時にもっとも新鮮な穀物・種子を用いるため、季節によって配合に変化があるとすると言うわけですから、包装時の新鮮さにこだわりを感じます。

・ピーツー・アンド・アソシエイツ『ナチュラルラックス』
 最高品質の新鮮な皮付きの種子にアミノ酸をプラスした専用フード。従来の配合飼料が持っていた選り好みによる栄養の偏りを、鳥の習性と嗜好性 を損なわない自然な形でアミノ酸が摂ることで解決する。また、アミノ酸によって、成長促進、免疫力増強、体力強化、肥満防止など健康維持の効果がある。

 ≪感想≫ アミノ酸は病中病後に獣医さんに処方してもらうことの多いものです。アミノ酸の中のアルギニンやグルタミンといったものが免疫機能を高めると考えられているからですが、 健康な文鳥にも有益なこれらの栄養をしっかり配合してあるなら、割高も納得出来そうです。

・NPF『エクセル』
 文鳥専用に研究し、厳選された種子をバランスよく配合したフード。文鳥の大好きなフルーツ、野菜をミックスし、天然ハチミツ、オリゴ糖、カルシウムを添加。

 ≪感想≫ 平均的で、安心感のある内容と言えそうです。

・NPF『エクセル5』
 5歳からの文鳥の健康を考えて作られたフード。文鳥の好きな素材を中心に配合し、天然ハチミツ、オリゴ糖、カルシウムを添加。繊維質を多くし、低カロリーになっている。

 ≪感想≫ 加齢に伴って運動量が減り、少々肥満の傾向のある文鳥には適した内容と言えそうです。

 

*まとめ

 例えば、大きな種子穀物が苦手な文鳥君や、十姉妹など文鳥より小型のフィンチと共用するなら近喜、偏食などで野菜(青菜)が不足がちな文鳥君ならmania、エクセル、また大きめの種子穀物も好きな文鳥君にはカスタムラックス、そして病中病後や虚弱傾向がある文鳥君にはナチュラルラックス、お米が好きで運動不足になりがちならエクセル5、といった選択が考えられるように思います。

 各社各製品それぞれに特徴的ですので、いろいろ試してみたり、お客様の文鳥君たちの状態や嗜好をお考えになってお選びいただければ幸いです。

 

*補足−その他・ペレット−

 フィンチと呼ばれる小さな飼鳥の中では、大きなクチバシを持つ文鳥は、お米などの大きな穀物や種子も食べられますが、飼育されている中には食べず嫌いや、硬く大きな粒は食べにくい場合もあります。そのような場合は、「フィンチ用」や特に鳥種の限定のない「小鳥のエサ」とされる配合飼料が用いられます。
 当店で取り扱う商品は、以下のようになっております。こちらも
、お客様の文鳥君たちの状態や嗜好をお考えになってお選びいただければ幸いです。

黒瀬
MOGUMOGUらんど(ムキエサ)1kg

 一部(カナリアシード)は殻付きです。

黒瀬
MOGUMOGUらんど(皮つき)800g

 基本的な配合飼料で、経済的です。

黒瀬
maniaムキエサ1kg

 いろいろ添加され栄養面が強化されています。

黒瀬
 maniaカワツキ3kg

 文鳥などフィンチやセキセイインコなどに使用できます。

 
その他

当店の主食販売ページ
 

黒瀬
産地限定バードフード500g

 中国産を避けた原料で作られています。

黒瀬
国産小鳥の主食カナリーシードプラス600g

 高価な日本国内産のみを配合しています。

   

  また、文鳥などの主食として、ペレットが使用されることもあります。ペレットは穀物を粉状にし、各種の栄養素を加えて練り固めた食べ物で、特に大型インコではひまわりなどの種実により脂肪を取りすぎる心配がないため、ドックフードのような総合栄養食として重宝されています。
 文鳥などのフィンチ類の場合、配合飼料の主原料であるヒエ・アワ・キビ・カナリアシードの脂肪分は、一般的なペレット以下ですので、その
過剰を防ぐ目的でペレットを用いる必要はまったくありません。しかし、総合栄養食としてのペレットには各種の栄養素が人工的に添加されていますので、それのみを与えていても栄養不足の問題が起きず、青菜などをひんぱんに与える必要がないという飼育上便利な側面もあります。

 インコ用に作られているアメリカ製のペレットは、形状が小鳥には大きすぎるものが多く、また脂肪分などの栄養面でも小鳥には過剰となってしまう可能性もあり、さらに大豆・小麦・トウモロコシなど文鳥などの小鳥が主食としていないものを主原料としているなど、文鳥専用としては、疑問とされることもあります。
 その点、日本の飼料メーカーである黒瀬の『ネオフード文鳥専用』やNPFの『プロバード』は、形状が小さく、ヒエ・アワ・キビ・カナリアシードを主原料とするため、配合エサで育った小鳥にも違和感が少ないようです
(製造は日本の国内工場)

 ※ 右図の上はプロバード、下は通常の配合飼料。

 

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