![]() |
文鳥初心者の皆様へ |
ようこそ!文鳥ワールドへ!!
あなたは、とても良い選択をしようとしてます。グッドチョイス!ですよ!!
文鳥は、日本人が江戸時代から飼育繁殖している飼いやすい小鳥です。江戸城の将軍様もはまってmyコレクションの文鳥の姿を描かせてますし、庶民にも文鳥飼育がはやっていて、街中を野良文鳥が飛び回っていたらしいです。日本人好みなんでしょうね。コンパクトで大きなスペースが無くても飼えますし、食べる穀類(種子・シード)は人が栽培する作物で入手しやすく安価です。飛翔というあまりお目にかかれない姿を、毎日目前で披露してくれて、「ピッピ・チッチ」と耳障りの良い控えめな鳴き声で活気を与えてくれます。防音のことなんて何も考えてない昔のアパートで10羽くらい飼っても、隣に気づかれないほどなんですよ!本当ですよ?愛情深く、飼い主に恋をして手の中でもふもふ出来る可能性もあって、外に散歩する必要もないし、予防注射もいりませんし、病院のお世話にならず天寿を全うするのが当たり前です。良いことづくめ。一家に1羽飼育を義務付ければ良いのに、と思ってしまうくらいなんですよ!!
でも、ちょっと気を付けておかないと、いらない苦労で、楽しく過ごすことが出来なくなってしまうことにもなります。初心者は実際の飼育を知りませんし、情報がかたよってしまっていても、それに気づかないことも多いです。たまたま耳にしたり目にしたりした飼育情報を信じて、その通りにしようと手間暇をかけて頑張っていると、相手の気持ちを考えなくなってしまいがちにもなります。
そこで、小学生の時から飼っていて、今いる子たちは親子孫ひ孫玄孫なんじゃかんじゃと20代以上続く系譜の子だったりするブリーダーでもある私が(『文鳥屋文左衛門』とでもお呼びください)、飼い主になるみなさまの先輩として、僭越ながら、少々アドバイスをいたします。
飼う前に、または飼った後でも、「自分って初心者だな〜」とか「なんか心配事ばかり増えてない?」と思ったら、「オレの話を聞け〜」です。
みんな初心者でした!
まず、お決まりのフレーズです。「誰だって最初は初心者です!」初心者だから失敗して良いわけはないですよ。ペットは実験動物じゃないですからね。でも、大きな失敗をしないように頑張ったら誰だってベテランになります。そして、いろいろ学ばせてくれた愛鳥と別れることになった時、それまでに文鳥の魅力にはまった人は、「一代飼い主」に終わらずに別の子を迎えて、新しい子との付き合いでさらに別の魅力に気づき、見送った子たちとの思い出を振り返って、さらにはまって沼って抜け出せなくなることになるものなんですよ!!
もちろん、一代でも構わないし、繁殖なんてしなくてもいいんですが、よく見て感じて触れ合って、なるべく多くの魅力に気づいていただければと思います。
情報に振り回されない!
ちゃんと育てるぞ!と頑張って情報を集めると、情報過多でかえってわけがわからなくなりますよ?初心者なんですから、比較検討するのもむずかしいでしょう?世の中は無知の自覚のないあつかましい人がたくさんいて、飼ったことが無いのに余計なことを書いたり、誰かの間違った情報を拡散させてくれています。レトロな印刷物に頼ってみても、比較的に新しい飼育本はちょっと聞きかじっただけのいい加減なことばかり、古い方は、ま、古いんですよ。情報も頭の中身もね。
「それっぽい人が」それっぽく言っているデタラメ(その多くは飼ったことが無い人の想像です)にまどわされないように心がけて、「文鳥と楽しく暮らす」ために、しっかりとその真偽を考えて、文鳥と付き合っていきましょう!
よくわからない場合は、経験者、徳川幕府を軽く抜く21代目様までいて、「手乗り文鳥のことを世界で一番理解しているのは私だ!」などと言っている奴(ワ・タ・シ)の真似を、とりあえずしておくのが無難でしょうね。いかれた情報を信じれば(足を)掬(すく)われる。頭を使って飼育している意見を信じる者だけ救われる。です。
安心したいための情報集めが、不安ばかりをかき集めていることはよくあることです。が、文鳥を迎えるのは「ハッピーカムカム」ですよ。不安で神経質になったら、そうした情報と離れて、我が子(文鳥ですよ)と遊んで「対話」できるように時間をかけてみると良いでしょうね。その子のことを一番わかってあげられるのは、親であり恋びとであり友だちの飼い主ですから。
文鳥の選びかた?
体の大きな子?ノンノン。大柄も好きですけど、私はむしろ小柄な方が好きですよ?昔から断然桜文鳥派を称してますけど、文鳥ならなんだって好きです。だいたい、自分の子は色柄や容姿なんて関係なく、かわいくなるものです。色の好み何て変わるものですし、例えば、白い差し毛が不思議な柄になったら、それはチャームポイントにしか見えなくなります。
ヒナをえらぶ前に信頼できるお店か考えましょうね。まともなお店なら、初心者がわかるくらいに具合の悪い子を売るわけないでしょう?で、えらぶ時には見られている文鳥の気持ちや健康に与える影響も考えて・・・、さくっと行ってかっさらうようにして持って帰る、がおすすめです。長く見比べたって、どのように成長するかわかりませんし、その子をえらんでも、みんな幸せにしてくれるはずですよ!
どうせ自分の子にしてしまえば、どの子でも世界一のmyバードです。私もヒナがたくさんいるお店に買いに行ったことがありますけど、ふたを開けた途端に「この子!」とご指名しましたよ?小柄で育つかどうかはらはらしましたけど、たくさんのヒナを生んで育ててくれました。そういうものですよ。
成長段階を優先しましょう!
色柄とか見た目より、その子がどのくらいの成長段階にあるのか、をしっかり考えた方が良いでしょう。もし、おさなかったら差し餌をする期間は長くなりますし、保温などの用意も必要になります。もっとも、今は、室内を24時間温かくするのも簡単だと思うので、入れ物の外側(直接ヒナが触れる内側はダメです)の片側に使い捨てカイロを貼っておくくらいでOKです。だから、飼えるかどうかは、差し餌時間がつくれるかどうかだけでしょうね。
私の場合は3時間半おきに4回与えます。成長に従って与える回数を減らすなんて言ってる人もいますけど、それはダメです。いっしょに遊ぶ時間を減らしてどうするのでしょう?差し餌の量は減るかもしれませんが、そのエサをつついてヒナが自分で食べるように興味を持たせたり、水浴びをするように指ではじいて教えてあげたり、1羽飼育の場合は飼い主以外に教える人はいませんよ?エサの回数を減らしてコミュニケーションの時間がへったら、差し餌の期間が長くなるだけです。
それはともかく、14時間も差し餌時間を気にする必要があるわけです。昔は昼夜逆転させて差し餌をする、といった方法を考えましたが、それより、『文鳥屋』もしくは「それっぽい」ところ(まともな里親募集くらいかなぁ)で、差し餌が必要なくなる(「ひとり餌」と言われる状態)前後の子を探すのが楽です。ただ、それほど数は多くないでしょうし色柄にこだわっていると見つからないかと思います。こだわらないで飼いましょうよ!桜文鳥でハッピーカムカムなんですね(つい本音が!!)。
完全にひとり餌になると、集団で育っている子は荒(あら)化します。手から離れてしまうのです。文鳥同士で遊んだ方が面白いんですね。だから、繁殖用に「手乗りのメスが欲しい」といった性別指定は、無理な話なので、その点は要注意です。
『育て親』をつかいましょう!
なお、パウダーフードをフードポンプ類で与えておるお店に居残っている文鳥はおすすめできません。ケースから出しても店員さんの手から離れずおとなしくしていたので、以前、とても感心したのですが(経験者なので語ってます)、そういう子を家に連れ帰ると、すぐに手から離れてしまうのです。どうしてかな、と考えて、これはパウダーフードでの差し餌のために手に握られる時間が長くなって、捕まって無理やりエサを押し込まれている気持ちにさせてしまったからだろうと、私は推測しました。親しんでもらうのと服従させるのは違うので、仲良くなりたければ奴隷の過去は無い方が良いです。
パウダーフードは文鳥よりも小さなキンカチョウなどの差し餌にも利用できますし、加減のできない飼育素人の店員などにはむしろ扱いやすい面はありますが、初心者はやめておきましょう。食道に管を入れず手前にドロドロの液状のエサを入れてしまって手間取ってしまうと、気道が開いて誤嚥を起こして即死するようなことが起きてしまいます。文鳥の場合は、コバヤシさんが『育て親』という見た目はチープな道具を発明してくれて、何十年も小学生からおとなまで、それで育ててきましたから、初心者ならその真似をしておきましょう。コバヤシさんありがとう!ですよ。
大きなケージはいりません!
お店によっては、大型インコが入るような大きなケージを薦めることがあるようですけど、まったく必要ありません。文鳥は小柄ですし、手乗りは毎日ケージから出して遊ぶものですから、大きい必要がありません。子どもの勉強部屋でも6畳くらいが普通なのに、20畳越えにしたら、殺風景だし掃除は大変だし・・・になりますよね?
具体的には、幅40p程度、奥行35p程度、高さ45p程度、ざくっと考えれば40センチくらいあれば、2羽までOKっといった感じです。1羽ならもっとちいさくていいですけど、あまりせまいと遊具(安くてゆれるブランコ推奨)や外掛け水浴び器(文鳥は水浴びで運動する生き物です)が使いづらくなるので、余裕があった方が良いかもしれません。
ペレットはやめましょう!
鳥用のペレットは、今から約30年も前にオカメインコを対象にしてアメリカ合衆国で開発されたもので、日本の文鳥には最初から適していません。飼育したことがないのに「それっぽい」獣医さんの一部が薄弱な根拠(文鳥もオカメもすべての小鳥を等しく見るような、信じられないほど雑な必要栄養素基準)で熱烈に推奨してきたハリソン社というアメリカの飼料会社の製品は、いまだに、キンカチョウからオカメインコまで同じ内容で、しかも、通常タイプの2倍の脂質(『アダルトライフタイム』約6%、『ハイポテンシー』12%)を持つ製品が「活発で運動量が多い鳥」(原文は2025年12月現在「particularly
active」)に適しているとしています。つまり、オカメインコに比べたら、はるかに文鳥は「活発で運動量が多い鳥」ですから、通常のペレットを与えれば、低栄養でおとなしくなってしまって不思議はありません。
鳥用のペレットは、犬のドッグフード、猫のキャットフードと同じように、飼育上、元々の食性に準じるエサを与えるのが難しいので、次善の策として作られたものです。ところが文鳥の場合は「ライスバード」の別名があるように、原産地のインドネシアでは人の稲作文化と共生していますし、ヒエ・アワ・キビという人が栽培するいわゆる雑穀で、江戸時代以来何百世代も飼育繁殖されてきています。今売っている配合飼料は、本来の食性にかなったものですから、次善の策は必要ありません。
現在、動物の飼育では、エンリッチメントを基準に物を考えるようになっています。これは、動物園などの人工的な飼育環境では子どもが出来ないことから、より自然に合わせていきいきした生活ができるようにしようとする考え方です。文鳥の場合は、ほとんど偶然ですけど、人の用意できる環境がエンリッチメントの上の最低限は満たしていたと言えるでしょう。わざわざ、何の実績もないどころかか、繁殖どころか日常生活でも低栄養を起こすなど(低栄養をおぎなうために文鳥が一所懸命食べてしまえばかえって太ります)、わざわざ扱いにくいオカメインコ用の次善策で使用する意味など皆無です。
穀物食の文鳥は、それを消化できるような身体構造に進化しています。クチバシで穀物の外殻をむいて中身を飲み込んでそのうという首にある器官で水分を含ませて胃へ送って、消化液をまぜて胃にためた鉱物の力を借りてかくはんしながら砕いてドロドロにして腸に送って、栄養を吸収しています。その自然なプロセスに反するものを常食とした場合、どのような影響があるか、これはわかりません(研究されていません)。殻が床をよごしたりはするでしょうが、とりあえず殻付きのエサを主食にして、青菜でビタミン類、ボレー粉でミネラル類を与えるのが、カタカナ英語で言えばエンリッチメントで最新の飼育方法でもあり、伝統的で無難な方法なんですね。
健康検査はほとんど意味なし!
ヒナを買ったらすぐに健康検査?何を検査するのでしょう?寄生虫がいるかいないかフンを光学顕微鏡で見るくらいしかできなくて、それも文鳥にはあまり悪影響のないコクシジウムがいると大騒ぎして実は花粉と見間違えた、なんてことがたくさんあったくらいに(ヨード過剰疑惑の獣医さんが書いていますよ?)、頼りにならないのが現実で、成長のため安静にしていなければならないヒナを連れまわしたら、それこそストレスで悪い菌が増えて体調をくずしてしまって当たり前でしょう?
大きくなってから年に一回健康検査をしても、毎日見ていていつもの状態を知っているわけでもない獣医さんが、ほとんど外見だけで判断するだけなので、院内感染や通院リスクを乗り越えるだけの価値があるとは、残念ながら思えません
だいたい、人よりはるかに代謝の早い文鳥は、病気の進行も早くて、寿命で考えるなら(人生80年、文鳥8年)、1年に1回は、人間の10年に1回です。意味があると思いますか?残念ながら、飼い主の気休めのために、文鳥に負担をかけるだけでしょう。
ほとんどの文鳥は、獣医さんのお世話にならずに天寿をまっとうしてくれます。病院にはふつう行かなくて済むわけでう。何となくいかなければいけないものと思わないようにしましょうね!
どうです。なんか他所で聞いた話とちがうんじゃありません?でも、私は、四半世紀はぶれてないですよ。細かな工夫はたくさんありますけど。
で、こっちが真実に近いと気づいた方が、楽しく文鳥と付き合えるはずですよ。
文鳥は経済的な負担が少なくて飼える生き物です。「それっぽい」人たちを信じて、必要のない努力をして、文鳥の目を見て感じてその気持ちがわかようになるための時間を、すり減らせないようにしましょうね。